旅のすすめ

田舎の暮らしを体験してみたら。 in ベンチェー

こんにちは、ななえです。

先日、ベトナムのお正月『テト』を、ベンチェーという所で過ごして来ました。いつも仲良くしてくれる友人が、おばあさんのお家に行こうと誘ってくれたのです。

というわけで初ベンチェー、1泊2日の田舎暮らしを体験してきたので、今日はその時のことを書きとめておこうと思います。

ベンチェーってどこ?

ベンチェー(Bến Tre) は、ホーチミンより南西へ約85kmの所にあります。
車だとホーチミンから2時間〜3時間ほどかかります。

ホーチミンを離れると、だんだん見えてくる景色が田んぼか、バナナか、ココナッツ。

ベンチェーといえば、ココナッツが有名。

ベトナム人の誰に聞いても「ベンチェーはココナッツしかないですよ!ガハハ」と笑っているくらい。

キャラメルみたいに柔らかなココナッツキャンディーや、ココナッツ味のライスペーパーなどが名産だそう。

そして何と言ってもメコン川の川下り!は、ベトナムにきたなら一度は体験しておきたいですね。私も今回この川下りができると聞いて、楽しみにしていました。

1日目:思ったより何もない

私たちは元旦(今年は1月24日)の朝6時半に出発し、8時半には到着。
お正月なので道が空いており、寝てたら一瞬でベンチェーでした。

友人のおばあさんのお家は、市内からちょっと外れた町にあります。

広い平屋のお家が、ばばばばーっと密集している住宅地を出ると、
小さいお店がポツリ…ポツリ…。

川とココナッツとバナナ、以上!!!みたいな何もなさで、拍子抜け。

普段ホーチミンのギラギラした姿を見ている私はベトナムの裸を見たような、、、そんな気持ちになりました。

 

思ったよりも何もない。あるのはたっぷりの自然だけ。

 
でもこれこそずっと私が会いたかった景色です。
ビルに囲まれて生きていると、やっぱり息がつまる時があるのです。

それから、友人の家族にご挨拶をして朝ごはん。
食べ終わったら友人は寝てしまい、私はお散歩でもしようかな〜と思ったけれど暑くてとても外を歩く気になれず。

どうしようもないので、土間にあるハンモックに揺られること約6時間…

その間、ふと気づきました。「あれ?そういえばお正月の飾りが全然ないな。」
ホーチミンではこんな赤や金の飾りがあちこちで見られたのに。

田舎こそ、ベトナム文化を盛大にお祝いするものだろうと勝手に思っていた私は、おうちはおろか町のどこにも飾りっ気がない事に違和感。

「なぜだ…!聞きたい…!でもそんなこと聞いたら失礼かな。」

正月飾りなんて飽きたのか、はたまた片付けが面倒なのか。
結局、聞きだすことが出なかったので誰か詳しい方、教えてください。

午後3時、やっと友人が起きて来た頃に私は暑さのせいか頭痛でぐったり。
薬を飲んでみたけれどあまり効果がなく、夕方まで寝るはめに。
私はベンチェーまで来て何をしているんだろうな。

夕飯はバインセオだったらしいのですが、それどころではないので食べられず。

ベトナムの名物:バインセオ

後になって、「おや…待てよバインセオ…?お正月のいわゆる、おせち料理は食べないのか…?」とまたまた愚問が湧き上がるのです。

ベトナムのお正月料理

外国人を招待するくらいなのだから、こんなおせち料理をみんなで食べるのだろう…とまた勝手に思い込んでいました。

頭痛で人様に迷惑をかけ、せっかく作ってくれたバインセオすら食べられない人が、どうしておせち料理を食べないのかなんて聞けるわけがないので、これについては黙っておきました。

誰か詳しい方がいたらこちらも教えてほしい次第。

 

夜、シャワーを浴びる。と言っても田舎なのでシャワーもお風呂もありません。
土間で沸かしたアツアツのお湯に、水を混ぜて適温にし、小さい桶ですくって浴びます。

土間のキッチン

人生で初めての体験。(たぶん)

お湯を沸かす時に、La Chuc という柑橘系果物の葉っぱを一緒に入れて煮出してくれたのですが、その香りの良さにとてもびっくり。

ライムの仲間だそうな。

ライムのような、もっと強くさっぱりとした香りに癒されました。あれはとても好きだな〜!
そして柑橘の香りは蚊が寄りにくくなる効果もあるので、田舎の知恵ってすごいと感心しました。

私は髪が長いので、頭を洗うのにお湯が足りなくなるんじゃないかとヒヤヒヤしながらも、なんとか終了。さあ、あとは寝るだけ。

こちらの方は、ゴザを敷いただけの硬い床に余裕で寝ます。
私は慣れていないので体が痛い…みんなスピスピ寝ているのですごいなぁと思いつつ
夕方寝たこともあってか寝られない。目を閉じてただ横になっていると、

キェー!

キェー!

だんだん近づく

キェー!

なんじゃいと思い、携帯のライトをつけると、そこにいたのは…ヤモリ。
初めてヤモリの鳴き声きいたぜ!とまた興奮して寝られないのでした。

 

 

2日目:大宴会は2日目から

2日目の朝。暑くて起きる。
今日は午前中に川下りの予定だったのですが、水位が低くて中止に。
すごく楽しみにしていたのに残念…でもこれでまたベンチェーにくる理由ができました。

身支度を済ませ、ご飯を食べにいくぞ!と連れて行かれた所は、何やら大きなお家。

大きなお庭にココナッツの木がたくさん

親戚だかご近所さんだか、誰が誰なのか友人もわかっていないくらいの人が集まり、
酒やビール・ワインの大宴会が繰り広げられておりました。
(男性は飲むだけ飲んで、みんなのお世話はやっぱり女性がしていました)

なんでも元旦はタブーとされることが多いので(買い物だめ、庭の果物とっちゃだめなど)大人しくしておいて、二日目から好きに楽しむのがお正月らしいです。

お決まりの爆音カラオケもありました。
あんなでかいスピーカー、日本ではカラオケ屋でも見たことがないんだがみんな耳がどうかしているんだか?

ヤギがおりました。(食用)

ご馳走は、想像していたおせち料理ではなく鍋でしたが美味しくいただきました。
暑いのに鍋なんて…と思うかもしれませんが、みんなが集まって食べる時は鍋料理が多いのが南部の文化です。

「お腹がいっぱいだ」と言っても、人の話しは聞いていない。食え食えとお皿に入れてくれます。
これでもかと食べさせてくれるベトナム人。外国人だからか、みなさん気遣ってくれてありがたいです。

見ず知らずの外国人に、家主は「また来年もおいでね」と言ってくれました。
私も誰だか分からないこのおばさんに「うん、どうもありがとう」と伝えました。
心があったかい。

ぼんやり考えたこと

そんなこんなで川下りも行けずだったため、かなりのんびりした時間を過ごしました。
何もないけど、そこに木や花や動物がいるだけで心が満たされてきます。
日本では当たり前すぎて気づけなかったけど、空が青くて空気が綺麗なだけで本当に幸せだと思えます。

 
お金持ちになりたいとか、会社で上のポジションにつきたいとか、そういったことに本当に興味がないので自分は向上心のない人間なのか…ダメな人間なのか…と心の端っこで思うこともあります。でも、

今ここにあるものに幸せを感じつつ、少しだけ上を目指して生きている方が私にとっては丁度いい。し、そんな風に感じている自分に気づけるようにもなって本当に嬉しい。

特別なものは無くともみんなで楽しく生きているベンチェーの人たちの姿を見ていると、きっと自分の中にあるものだけで人は幸せに生きていけるものなんだと思えます。
物やお金や肩書き・名声など、何もなくなってしまった時にでも幸せに生きるマインドのある人が最強かもしれないねぇ…と、そんなことをハンモックに揺られながら思いました。

お正月料理『ちまき』を作ったのを忘れてた。

改めて、私は人に何かを教えることや自分の手で作ることが好きなので、
そこにフォーカスした生き方をしていこう。
”できること”と”やりたいこと”のバランスを取りながら
自分に素直に生きていこう。と思いました。

 

あ、ちなみにベンチェーのお土産は、
ココナッツ味のライスペーパーに巻かれたココナッツキャンディ。

美味しかったです。みんな喜んでくれました。

さ、これにてベンチェー日記、おしまいです。
最後まで読んでくれてありがとうございます。素敵な1日を。

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